失恋は強いショックをもたらすため、それをなんとか対処しようとします。これを失恋コーピングと呼びます。
失恋後の失恋コーピングには、次のようなものがあります。
・失恋相手のことを考える、交際時のことを回顧する
・失恋相手から回避する
・別の行動に打ち込む
・失恋後も関係を継続させようとする、ヨリをもどそうとする
・失恋相手に償いの念、自責の念をもつ
これらの行動は失恋を経験したことのある人にとっては身に覚えがあるのではないかと思います。
では、どのような行動をとったらよいのでしょうか。
これらの行動のうち、「関係を継続させようとする行動」をとる者は失恋から回復するが遅く、精神的健康に悪い影響を及ぼすということが知られています。
よって、失恋したあとは「関係を継続させようとねばる」のではなく、「別の行動に打ちこむ」ことをしたり、「失恋相手から回避」するほうが適切であるといえます。
失恋に対する反応やコーピングには、男性と女性の間で違いがあります。
行動的な側面では、男性は女性よりも回顧する行動やヨリを戻そうとする行動が多く見られることが分かっています。
また、愛していた度合いが高いほど男性では「眠れなくなった」り「食欲がなくなった」りするのに対し、女性では深く愛していたかどうかは関係ないという報告があります。